はじめに
「株を始めたいけど、注文の種類が多くてよく分からない…」「『板』って何?見方が全然分からない…」
そんな風に感じたことはありませんか?
投資の第一歩は「買うこと」。そのときに重要になるのが、注文方法と**板(いた)**の理解です。
実はこの「指値(さしね)」「成行(なりゆき)」「逆指値(ぎゃくさしね)」という注文方法や、「板(気配板)」の意味を曖昧なままにして注文を出してしまうと…
✔ 思ってた値段と全然違う価格で買ってしまった!
✔ 注文が全然約定(やくじょう)しない!
✔ 突然の値動きで大損してしまった!
…といった、致命的なミスで大切なお金を失う可能性すらあります。
でも安心してください。
この記事を読めば、「指値・成行・逆指値って何?」というレベルの方でも、実際の取引画面を見ながらしっかり理解できます。
次の章から、わかりやすい図解とともに、やさしく丁寧に解説していきます!
記事紹介
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・NISAで積み立てをやっている、または長期投資をしているけど、暴落して不安だ、、、損切りしてしまおう!と考えている方は焦らずこちらの記事を読んでみてください!!
気配板について知ろう!
「板(いた)」とは?
株を注文する際に表示される「板(いた)」は、今この瞬間に市場で出されている注文の一覧表です。
正確には「気配値(けはいね)」「注文数量」を表示する**気配板(けはいばん)**と呼ばれるもので、株式の需給(売りたい人と買いたい人)の状況が一目でわかる非常に重要な情報です。
この「板」を使えば、「今、いくらでどれくらいの注文が出ているのか?」「自分の注文は通りやすいのか?」がすぐに判断できるようになります。
実際の板の画面を見てみよう!
以下の画像が、実際の株式取引アプリに表示される気配板の画面です。

初心者向け・板の注目ポイント
この板の中で、初心者の方がまず押さえるべきポイントをやさしく解説します👇
🔶 現在の株価は「363円」
画面中央の「363」という黄色背景の価格が、現在の株価です(これは「最終取引価格」=直近で実際に売買が成立した値段です)。
🔺 左側:売り注文(売りたい人たち)
左の列に並んでいるのは「この価格で売りたい!」という人たちの指値注文です。
※指値注文については後で詳しく書きます!
例えば、価格「364円」のところには「104,700株」の売り注文が並んでいます。
これは、「誰かが364円で買ってくれるなら売るよ」と待っている人たちです。
🔻 右側:買い注文(買いたい人たち)
右の列は「この価格で買いたい!」という買い指値です。
たとえば「360円」のところには「195,500株」の買い注文があります。
これは、「360円で売ってくれる人がいれば、ぜひ買いたい!」と待っている人たちの注文です。
UNDER・OVERとは? ※板の中央上下に書いてある文字のこと
- OVER(オーバー):売り注文の合計数です(上部:2,934,300株)。つまり「売りたい人がこんなにいるよ」という意味。
- UNDER(アンダー):買い注文の合計数です(下部:1,714,900株)。つまり「買いたい人がこれだけいるよ」という意味。
この数字を比べることで、今の市場の需給バランスがわかります。
この例では売りが多い=売り圧力がやや強い状況と読み取れます。
※正直over・underはあんまり気にしなくていいです!!
この「気配板」の読み方がわかれば、自分の注文が市場の中でどこに位置するのか、どうすれば約定しやすいかが見えてきます。
次は、実際にこの板を使って行う注文方法「指値・成行・逆指値」について解説していきましょう!
指値・成行・逆指値注文とは?
株を注文するときには、**「どんな条件で買う/売るか」**を決める必要があります。
その時に使うのが「注文方法」です。ここでは代表的な3つの注文方法を、初心者向けにやさしく解説します。
📌 指値注文(さしねちゅうもん)とは?
指定した価格で買いたい/売りたいとあらかじめ決めて注文する方法です。
例:
- 「360円で買いたい」
- 「365円で売りたい」
➡ このように自分の希望価格で待つのが指値注文です。
メリット:思い通りの価格で取引できる
デメリット:値動きがそこまで到達しないと注文が成立(約定)しない
📌 成行注文(なりゆきちゅうもん)とは?
**価格は気にせず、すぐに売買を成立させたい!**というときに使う注文方法です。
例:
- 「今すぐこの株を買いたい!」➡ 成行買い
- 「もうこの株いらない、すぐ売りたい!」➡ 成行売り
➡ 成行注文では、板に出ている一番良い条件の注文とすぐに約定します。
メリット:スピーディに取引が成立する
デメリット:思わぬ高値で買ってしまったり、安値で売ってしまう可能性がある(値段が指定できない)
※成行の買い注文、売り注文を入れると即座にコンピュータが注文を成立させるので、その注文ボタンを押してから注文が成立するまでのゼロコンマ数秒くらいの時間で価格が乱高下することがあり、思わぬ値段で買いが成立したり、売りが成立したりすることがあるということです。
📌 逆指値注文(ぎゃくさしねちゅうもん)とは?
これは少し応用的ですが、**「ある価格になったら自動的に注文を出す」**という注文方法です。
よくある使い方:
- 「株価が350円を下回ったら、自動的に売り注文を出す」=損切り
- 「株価が370円を超えたら、自動的に買い注文を出す」=ブレイク狙い(ブレイクが何かわからない方はこの単語は無視で良いです!)
➡ 逆指値は、**トリガー(発動条件)**を決めておき、それを満たしたときに指値または成行で注文が出る仕組みです。
メリット:感情に左右されずに損切り・利益確定ができる
デメリット:誤って近すぎる価格で設定するとすぐに注文が発動してしまう
🔰 まとめ:どれを使えばいいの?
状況 | おすすめの注文方法 |
---|---|
落ち着いて希望の価格で買いたい/売りたい | 指値注文 |
とにかく今すぐ買いたい/売りたい | 成行注文 |
あらかじめ設定した価格で自動売買したい | 逆指値注文 |
※基本この3つは理解した方が絶対良いです!!逆にこれ以外は覚えなくてよいです!
次は、実際の画面を使って、これらの注文方法が「どのように板に影響を与えるのか?」を解説していきます!
指値・成行・逆指値注文の状況を実際の画面を使って解説!
このセクションでは、実際の株式売買画面(画像)を使って、注文がどのように「板」に表示されるのか、そしてその背後にある**投資家の意図(思惑)**についても解説していきます。
画像の見方を確認しよう
以下の画像は、株価ボードの「板情報」を拡張解説したものです。

① 売り指値のエリア
左上側に表示されている「売り注文(黒色の数字は指値注文が入っている数)」は、投資家が「この価格で売りたい」と指値注文を出しているゾーンです。
たとえば…
- 価格「364円」には104,700株の売り注文が、
- 価格「365円」には23,800株の売り注文が
出されています。
🔍 投資家の思惑(売り手側)
「もっと上がるだろうけど、この値段なら売ってもいいかな」
「利益確定したいからこの価格で売りたい」などの売りたい希望価格が並んでいます。
② 買い指値のエリア
右下側に表示されている「買い注文(黒数字は指値注文が入っている数)」は、「この価格で買いたい」と指値注文を出しているゾーンです。
たとえば…
- 価格「360円」には195,500株の買い注文が、
- 価格「355円」には204,500株の買い注文が
控えており、かなり買い意欲が強いゾーンと読み取れます。
🔍 投資家の思惑(買い手側)
「できるだけ安く買いたい」
「この価格まで落ちてきたら拾いたい」と考えている投資家たちが、買い指値を入れています。
現在の価格は「363円」
画像中央の「363(黄色の背景)」が、**現在の株価(直近の取引が成立した価格)**です。
- 上にある売り注文(たとえば364円)に誰かが成行で買いを入れれば、株価は364円に上昇
- 下にある買い注文(たとえば362円)に誰かが成行で売りを入れれば、株価は362円に下落
このように、板の中で「どの価格に注文が集中しているか?」を見ることで、今後の値動きや投資家の心理がなんとなく読めてきます。
💡 逆指値だとどうなる?
たとえば、367円になったら成行買い(指値でもいい)が発動するという逆指値注文を入れた場合、367円に株価が到達した瞬間にコンピュータが成行買い注文を入れてくれます。
売りならその逆になります!
📷 実際の画面を理解するコツ
- UNDER:買い注文が入っているゾーン(合計1,714,900株)
- OVER:売り注文が入っているゾーン(合計2,934,300株)
- 中央の価格(363円):現在の価格。ここを中心に上が売り、下が買い。
【長期投資派必見】板より大事な「注文方法の基礎」だけ押さえよう!
短期トレードをするなら「板情報」をこまめにチェックする必要がありますが、長期で投資をする人にとっては、そこまで気にしすぎる必要はありません。
なぜなら、長期投資では**「いい銘柄をなるべく有利な価格で買い、事前に決めたルールで売る」**というシンプルなスタイルで十分だからです。
今持ってる株が損切りすべきか迷っている!長期投資や短期投資での損切り基準や方法が分からない!そんな方はこちらの記事をチェックすることでお悩みを解決できます!!!
🎯 長期投資に必要な注文方法はこの3つだけ!
① 指値注文(買い・売り)
- 例:300円になったら買いたい/500円まで上がったら売りたい
- 相場に張り付かなくても、自分の狙い通りの価格で自動的に売買される
② 成行注文(買い・売り)
- 例:すぐにでも買いたい・売りたいとき
- 価格よりも「すぐに約定する」ことを優先した注文方法
③ 逆指値注文(損切り・利益確定)
- 例:株価が250円を下回ったら自動で売る(損切り)
- 感情に左右されず、ルールに従った取引ができるのが最大のメリット
📌 板情報は気にしすぎないでOK
短期売買をしない限り、「今いくらの買い注文・売り注文が出ているか?」はそこまで重要ではありません。
むしろ、あらかじめ自分で「この価格で買いたい/売りたい」というラインを決めておくことの方が大事です。
たとえば──
- 購入時:指値 or 成行でエントリー
- 売却時:利確・損切りラインを逆指値で設定しておく
これだけ覚えておけば、長期投資のスタートに必要なスキルは十分です!
まとめ|注文方法をマスターすれば株取引は怖くない!
株式投資で失敗を避けるためには、「指値・成行・逆指値」という基本的な注文方法をしっかり理解しておくことが何より大切です。
とくに初心者のうちは、気配板の見方や仕組みを知らずに注文すると、思わぬ損失を招く危険性もあるため、今回紹介した内容をしっかりと押さえておきましょう。
✅ この記事で学んだこと
- **気配板(板)**を見れば、今どんな価格で売買されているかが一目でわかる
- 指値注文は価格を指定して注文、成行注文は即成立を狙う注文
- 逆指値注文を使えば、自動で損切り・利確ができる
- 長期投資では板を見るより、注文ルールの徹底が大切
💡 株を始めるなら「ツール・手数料」で選ぶべき!
ここまで読んで、「よし、実際に株を始めてみよう!」と思った方もいるのではないでしょうか?
でもちょっと待ってください。
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