「新NISAは損しかしない」「やめとけ」…本当にそうでしょうか?
最近、SNSやYouTube、知恵袋などでよく目にする言葉——
「新NISAなんて損するだけ」
「デメリットしかない」「暴落したら終わり」「初心者はやめとけ」
著名人やインフルエンサーの中にも、新NISAに対して否定的な意見を発信する人が増えてきました。ですが、その批判、本当に正しいのでしょうか?
結論から言えば、新NISAは正しく使えば圧倒的に私たちにとって有利な制度です。
批判の多くは制度の仕組みをよく理解していなかったり、元本割れなど投資のリスクをNISAのせいにしているだけのケースも少なくありません。
新NISAは“危険な制度”ではなく、“チャンスを広げる制度”です
確かに投資にはリスクがあります。元本割れすることもあるでしょう。
でもそれはNISAに限らず、すべての投資に共通することです。
むしろ新NISAは、私たちが資産を増やすための大きなチャンスを与えてくれる制度であり、
きちんと知識を持って使えば、将来に向けて強い味方になってくれる制度なんです。
この記事では、以下のことを詳しく解説します。
- 新NISAの仕組みと基本ルール
- なぜ「やめとけ」と言われるのか、その理由
- 本当に知っておくべきメリットと魅力
- 投資初心者でも安心できる、デメリットの本質と対処法
この記事を読めば、新NISAについての誤解が解け、不安なく制度を活用して資産形成を始める準備ができるようになります。
記事紹介
・投資や新NISAを始めたいけどなにから手を付けたらいいの?そんな方はこちらの記事をチェック!!←この記事が次に学ぶのにおすすめ!!
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新NISAとは何なのか?仕組みや制度を解説!
新NISAとは?簡単に言うと「税金がかからない投資口座」
「NISAって結局なに?」と思っている方も多いかもしれません。NISAとは、「少額投資非課税制度」の略で、通常であれば投資で得た利益には約20%の税金がかかるところ、NISA口座で運用すれば税金が一切かからないという非常にお得な制度です。
新NISA(2024年改正版)は、旧制度と比べて大幅にパワーアップしており、より柔軟かつ長期的に資産形成ができるようになっています。
新NISAの3つのポイントを簡単に解説!
1. 非課税保有期間が無期限に!
旧NISAでは「5年」や「20年」など、非課税で保有できる期間が決まっていました。しかし新NISAでは、**非課税で投資を保有できる期間が“無期限”**になっています。これは、長期的にじっくりと資産形成をしたい人にとって、非常に大きなメリットです。
2. 年間上限は最大360万円!2つの投資枠を活用
新NISAには2つの投資枠があります。
- つみたて投資枠(年間120万円)
→ 積立型の投資信託を中心とした長期投資向け枠です。 - 成長投資枠(年間240万円)
→ 個別株やETFなどの成長性を期待する投資が可能な枠です。
これらを組み合わせることで、年間最大360万円、合計1800万円まで非課税で投資できます。
3. 生涯投資上限は1,800万円まで
新NISAには生涯非課税投資枠という概念があり、最大で1,800万円までが非課税対象となります(うち成長投資枠は最大1,200万円)。この上限を意識しながら、自分のライフステージに合わせた資産運用が可能です。
「やめとけ」と言う人ほどチャンスを逃している?
インターネットやSNSでは「新NISAはやめとけ」「損しかしない」など、ネガティブな意見が目立つことがあります。しかし、制度の中身を正しく理解せずに、そうした情報だけを鵜呑みにしてしまうのは非常にもったいないこと。
税金の優遇という点だけでも、新NISAは使わない手はありません。制度の仕組みをきちんと理解し、自分に合った使い方をすれば、新NISAは“やめるべき”ではなく“始めるべき”制度なのです。
なぜ新NISAは損しかしない!デメリットだらけ!やめとけ!と批判ばかりされるのか?
ネットの「やめとけ論」は本当に正しい?その裏側を読み解く
新NISAについて調べると、検索候補やSNSの投稿、知恵袋の回答などにこうした声が頻繁に見られます。
- 「元本割れするからやめとけ」
- 「損しかしない制度」
- 「政府が庶民にリスクを押し付けているだけ」
- 「富裕層向けの制度で一般人には関係ない」
これらの意見には、確かに一理あるように感じるかもしれません。ですが、その多くは制度の本質を理解していない、または誤解している意見であることがほとんどです。
【原因1】政治への不満の“はけ口”として使われているだけ
昨今の物価高や税負担の増加など、生活に対する不満が高まる中で、新NISAもその矛先になっているケースが多く見られます。
「政治=悪」という先入観から、「NISAもどうせ国の搾取制度だろ」といった極端なレッテル貼りがされてしまっているのです。
【原因2】内容を知らないのに“損する制度”と決めつけている人が多い
SNSや掲示板などでは、「周囲が損したって言ってるから自分もそう思う」という群衆心理が働いています。
実際には新NISAの基本ルールすら把握していない人たちが、投資の失敗談に乗じて「デメリットしかない」と拡散しているケースも少なくありません。
【原因3】元本割れで損をした人の“妬み”や“逆恨み”
投資には常にリスクが伴います。新NISAを利用していても、株価の下落やタイミングの悪さで元本割れすることはあり得ます。
しかし、それを「NISAが悪い」「政府のせいだ」と責任転嫁してしまっている人が一定数存在しています。
制度を正しく理解し、長期目線で積み立てる発想がなかったことで失敗し、逆恨みのような批判に変わってしまっているのです。
【原因4】一部の著名人やインフルエンサーの影響
中には、制度を理解しているはずの著名人や投資家が、新NISAに否定的な意見を発信しているケースもあります。
これは、おそらく「誰でも簡単に儲かる」と誤解して始める人が増えすぎることへの警戒心や、短期で儲けたい層とのミスマッチから来る警告的な意味合いが強いと考えられます。
実際に新NISAは長期投資向きの制度であり、短期売買で一発逆転を狙うような投資家には向いていません。
こうした層の声が過剰に取り上げられ、制度自体に悪いイメージがついてしまっているのが現状です。
批判の中に「制度そのものへの本質的な欠陥」はほとんど見られない
多くの批判は、使い方の問題や投資リテラシーの低さに起因するものであり、制度そのものの問題ではありません。
実際には、新NISAは税制面での優遇が極めて大きく、うまく使えば老後資金の形成や資産運用に非常に有効なツールです。
批判をうのみにせず、制度を正しく理解することが大切
「みんなが損してるって言ってるから…」という理由で新NISAを避けるのは、本当にもったいないことです。
むしろ、情報をしっかり収集し、正しい知識を持つことで“損をしないための投資”ができるのです。
新NISAが私たちにとって圧倒的にメリットが多い理由を解説!
利益にかかる20%の税金がゼロになる!これは“とてつもなく大きい”
新NISA最大のメリットは、**投資によって得た利益に税金がかからない(非課税)**という点です。
通常、株式や投資信託で利益が出ると、約20.315%の税金が差し引かれます。
たとえば、100万円の利益が出た場合、約20万円が税金として引かれ、手元に残るのは約80万円。
しかし、新NISA口座であれば、この20万円がまるまる自分の利益になります。
つまり、同じ運用成績でも、新NISAを使うだけで20%も得をするということ。
これは銀行の定期預金では到底得られない、圧倒的な優遇です。
非課税期間が“無期限”=一生使える制度になった
旧NISAでは非課税期間が最長5年または20年と決まっていましたが、新NISAでは非課税保有期間が無期限に変更されました。
これはつまり、長期的な資産形成に非常に適している制度になったということ。
老後資金、教育資金、マイホーム購入など、ライフステージごとの大きな出費に備えるために、焦らずじっくりと投資を続けられる環境が整ったのです。
積立投資枠と成長投資枠、2つの使い方で柔軟に資産形成できる
新NISAは以下の2つの枠で構成されています:
● 積立投資枠(年間120万円まで)
- 対象:主に長期保有向けの投資信託など
- 特徴:価格変動リスクを抑えつつ、少額から始められる
毎月コツコツと積み立てることで、ドルコスト平均法を活かし価格変動のリスクを平準化することができます。
初心者でも安心して投資を始められる設計になっています。
● 成長投資枠(年間240万円まで)
- 対象:株式、ETF、REITなど幅広い商品
- 特徴:中〜上級者向けに、より積極的な資産形成が可能
積立に加えて、高配当株や個別株、ETFなどの投資も非課税でできるのがこの枠の強み。
自分の投資スタイルや目的に応じて、自由に組み合わせることができます。
日本の“貯金信仰”は世界的に見て遅れている
現在の日本の銀行預金金利は、ほぼゼロに等しい状態が続いています。
にもかかわらず、多くの人が「貯金が一番安全」と思い込み、資産を“増やす”という視点を持てていないのが現状です。
一方、欧米では家計の約半分が株式などの金融商品で運用されており、お金を働かせる意識が根付いています。
日本もようやく、新NISAの導入により「投資が当たり前になる」環境が整いつつあります。
生活が苦しい今だからこそ、未来に備える投資を始めるべき
物価は上がり、税金や保険料の負担も増える中、ただ貯金しているだけではお金の価値は目減りしてしまいます。
そんな時代だからこそ、少しずつでも投資を始めることで将来に備える力をつけることが重要です。
新NISAは、まさにその第一歩としてふさわしい制度。
「難しそう」「損しそう」という不安を乗り越えて、一歩を踏み出した人だけが、将来の安心を手にすることができます。
新NISAのデメリットを解説|リスクはあるが、それ以上に価値がある
新NISAには多くのメリットがありますが、「絶対に損をしない制度」ではないことも理解しておく必要があります。
とはいえ、きちんと制度を理解し、リスクに備えれば、デメリットは最小限に抑えられます。以下では、新NISAの主なデメリットを正直に解説しつつ、適切な対応策も紹介します。
投資できる銘柄やファンドに制限がある
新NISAでは、「どんな商品にも投資できる」わけではありません。特に、
- 積立投資枠では、一定の条件を満たした長期運用向けの投資信託
- 成長投資枠では、上場株式やETFなど一部の金融商品
と、対象商品が限られていることがデメリットの一つです。
しかし、この制限は「長期・安定投資に向いた商品に絞る」という観点で設計されています。
つまり初心者でも大失敗しにくいような配慮がされているともいえます。
元本割れのリスクがある=損をする可能性もある
新NISAであっても、元本保証はありません。
市場の変動により、買ったときより価格が下がってしまえば損をするリスクも当然あります。
たとえば、株価が暴落したタイミングで売却すれば、大きなマイナスになることも…。
しかしこのリスクは、新NISAに限らず、あらゆる投資に共通するものです。
「暴落時」の正しい対処法を知れば、むしろチャンスになる
実は、多くの投資家が失敗するのは、暴落時に慌てて売ってしまうからです。
新NISAは長期投資を前提とした制度。暴落の時に売らず、むしろ買い増しを行うことで将来のリターンを大きくできる可能性があります。
例:暴落で30%下落しても…
- その時にさらに投資すれば、価格が戻ったときの利益は2倍近くになることも。
- NISAの非課税枠を最大限活かせるタイミングにもなります。
つまり、「暴落=損する」ではなく、「暴落=チャンス」にできるかどうかは知識と判断力次第なのです。
知識があれば、デメリットは“実質的に存在しない”
新NISAの本当の魅力は、「税金が免除されること」であり、これは普通の課税口座では絶対に得られないメリットです。
たとえ一時的な損が出ても、その後に回復すれば非課税の恩恵を最大限に受けられるのです。
- 投資信託の仕組みを学ぶ
- 銘柄の選び方を身につける
- 感情に流されず冷静に判断する
これらを押さえておけば、新NISAに“本質的なデメリット”は存在しないといっても過言ではありません。
デメリットよりも圧倒的に大きい“制度のメリット”
新NISAには確かにいくつかの注意点がありますが、税制優遇・長期運用のしやすさ・柔軟な使い方など、総合的なメリットがそれらを大きく上回ります。
制度のデメリットにばかり目を向けて、チャンスを逃してしまうのはもったいない。
**正しく恐れて、正しく使う。**これが新NISAを成功させるコツです。
まとめ|新NISAは“怖い制度”ではない。正しく理解すれば将来への強力な味方に
ここまで、新NISAの仕組み・批判の背景・メリットとデメリットについて詳しく解説してきました。
よく「新NISAは損するだけ」「やめとけ」などといった声を聞きますが、実際にはそれらの多くが誤解や無理解からくる情報です。
- 新NISAは利益にかかる約20%の税金が非課税になる強力な制度
- 非課税保有期間が無期限なので、長期投資との相性が抜群
- 投資枠(積立・成長)を自分の目的に応じて使い分け可能
- デメリットやリスクもあるが、正しい知識と行動で十分対処可能
つまり、新NISAは「怖い制度」でも「損する制度」でもありません。
むしろ、**日本にいながら税制面で圧倒的に有利な投資ができる“チャンス”**です。
新NISAを恐れる必要はない。今こそ、自分の未来のために“備える力”を
今の日本は、低金利・物価高・将来不安など、家計にとって逆風の時代です。
「生活が苦しいから投資なんて無理…」と思う方もいるかもしれません。
ですが、だからこそ――小さな一歩が将来の安心につながります。
新NISAは、その第一歩に最適な制度です。
リスクを理解し、正しく制度を活用すれば、“未来の自分”を確実に助けてくれる存在になります。
どうか、損するかも…と恐れるばかりではなく、「まずは知ること」から始めてみてください。
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